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漆器と急接近しませんか? 工房訪問レポートNo.1^^

引越しの際、決め手となったのは

お庭に大きな欅の木があったからだそうです

写真なし~>< なので土田さん画像^^


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工房訪問のブログ→ 片道6時間漆器工房到着


先日 奥能登の土田和茂さんの工房にお邪魔して

どのようにして 漆のうつわが出来上がっていくのか?

お話しを聞いてきました(^^)v



木地は 職人さんと一緒に見本をつくってから発注されています


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まず 下地塗りからです



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生漆(きうるし)



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現在は 胴の部分には布をかけず

口縁・高台部分に布かけをされています


輪島ぬりは 地の粉(じのこ)を使います

地の粉輪を使うのは 輪島塗の特徴で

珪藻土を焼いて細かくしたものです


まずは丈夫にするため

そして きれいなラインをつくるために地の粉で下地をします


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一辺地(いっぺんじ)~ 四辺地(しへんじ)あるいは(よんへんじ)

があり 
数字が大きくなると細かくなります

粗いものから順番に細かいもの使っていき

最後つるっとした綺麗な表情になります


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木漆と米のり(細かく滑らかにする)を混ぜて

のべ(生漆と米糊をまぜたもの)を使い布を着せます

布を張ることを 着せると表現するそうです

それぞれの表現方法知るのも楽しいですね^^



こめのりはサランラップに包み水分が抜けないよう

冷蔵庫で保管 
輪島にはのりやさんもありますが

上新粉で自分で作られています 


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滑らかになるよう混ぜます



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じのこを入れ、混ぜ合わせます

じのこ入れ過ぎると硬くなるそうです


うつわに塗ります!

下地は全て木のヘラでぬり お椀の内側は丸いので 

自分で削った先が丸いへらでぬります



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使い勝手が良いように 工夫されるのですね




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一辺地塗った角物

翌日には触ることはできますが

角物の下地は 塗った面に接した所は乾くまで

塗れないので 全て塗るのに時間がかかります><


124 地の粉をつけ終わると

中塗りに入ります

生漆など液体のものは 刷毛で塗るそうです

全ての工程に刷毛を使うわけじゃないのですね☆



明日につづきます (笑)


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漆器は 漆を何度も塗りとても手間がかかる

そして ちょっぴり高価 扱いにくいのでは?

そうイメージされてる方も多いとおもいます


うつわ屋をするまで 私もそう思っていました

今は お皿やボウルなど何かしら毎日使っています^^


お手入れも 陶磁器とかわらない

スポンジの柔らかい方で 中性洗剤つけて洗う

ふきんでふいて 食器棚に収納

あっ!直接日の当たる場所での保管はさけてくださいね


そして漆器は【 お修理が出来る 】 素晴らしい!

すると! オリジナル 世界にひとつの器になりますね💛


明日は 中塗りから ご案内させていただきます^^

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どちらの黒も 素敵でした♡


土田和茂 漆器展 2017.9.8~13

阪神芦屋駅 東へ徒歩1分 bonton.





by bonton-tableware | 2017-09-05 10:27 | うつわのこと
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芦屋 作家ものうつわや
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